記事一覧: ①志望動機(本記事) ②出願書類・準備 ③ドイツ大学院留学に関する奨学金 ④ドイツでの部屋探し
まず初めに自己紹介
皆さま、初めましてはいからです。私は2020年春に京都大学理学部物理系を卒業し、秋よりEUのジョイントディグリー(Erasmus+)の修士課程に進みます。1年目の進学先はドイツのTUM, 2年目前期はフランスのRennes I, 後期は未定です。大阪とEU圏某国の2つの故郷持ちで、幼いころより漠然と海外の大学に行きたいと思っておりました。
強者たちがご自身の体験を記しているこのような場に呼んでいただき、たいへん恐縮です。マニアックすぎて私の体験が参考になるとは思いませんが、こんな人間もいるのか、と思いながらお読みいただけたら幸いです。
其一、はいから的学部時代
京都大学理学部理学科物理系卒。大阪から毎日京都に通っていました。アルバイトは塾講・文系の研究のお手伝い・留学生のチューターをしておりました。手帳はバイトの予定でぎっしりでした。
1回生: 入学してすぐに理学部国際交流課の先生と面談。10月の学部派遣募集に申し込む。当時、英国へのあこがれが強く、エディンバラ大学を第一志望、バーミンガム大学を第二志望にして応募。エディンバラ大学への派遣は出発時3回生以上である必要があり、当時の学部長に「1回生終了時の取得単位はこれくらいで、3回生が取得する単位数に相当する」とお手紙を書いていただき、無事派遣が決まる。なお、この時応募に推薦書が2通必要であったため、少人数担任(理学部独自制度)のお二人にお願い。
2回生: ありがたいことに給付型の国内の奨学金に通り、某育英会より学部卒業まで月数万円給付される。(後のエディンバラ留学時に大変助かる。) 5月ごろよりエディンバラ大学のapplicationが始まる。(相当なことがない限り通る) 無事Unconditional Offerを頂戴し、9月上旬に渡英。生まれて初めての英国。大学寮にて生活。主に物理と数学の座学を受けて12月下旬に帰国。3回生進級時の「系登録」が心配だったので、1学期間のみの留学。12月下旬より京大の授業を受け、期末試験にも臨む。無事、物理系への進級が決まる。
3回生: エディンバラの寮費を4月まで払う必要があり、バイト戦士になる。残念ながらこの年の記憶はあまりない。漠然と院進について考えはじめ、興味があり海外との交流も盛んな研究室に配属を希望する。
4回生: 希望の研究室になんとか配属される。春に海外院進に向けてIELTSを受験。ドイツの大学院を調べ始める。そんな中、夏休みの付属図書館でEUのジョイントディグリー(Erasmus+)に出会う。夏休み終了間際にDAADの奨学金に応募する。後期より卒業実験開始。ひょんなことからアメリカのカリフォルニア大学某校との共同研究が決まる。アメリカ派遣と奨学金の面接の時期がだだ被りのため、多くの給付型奨学金の応募を逃す。12月にDAADの面接を受ける。1月にもアメリカへ。ジョイントディグリーに応募。卒業間際にDAADから奨学生採用通知、その1週間後にジョイントディグリーとその奨学生として採用通知を頂戴する。無事学部卒業。
其二、はいから的海外院進志望動機
とりあえず20うん年日本に住んだし、物理はどこでも勉強できるから外へ行こうか!という極めてゆっるーい志望動機です…あとは経済的に厳しいお家で、母親から院は支援できないかもしれないといわれ、奨学金が比較的豊富な欧州圏での進学を目指すようになりました。私の専攻は物性実験なので、比較的あちこちに研究室があり、「ここじゃないとダメ!」なんてことはありませんでした。
4回生になってから研究室の教授方に相談にのっていただき、候補を増やしていきました。ドイツのライプチヒ大学やハイデルベルク大学にかなり興味がありました。夏休みにEUのジョイントディグリー(https://ec.europa.eu/programmes/erasmus-plus/node_en)があると知り、詳しく見てみると物性にもコースがありました。ジョイントディグリーとは2年間で複数の協力機関に渡り歩いて課程を修めることです。「あちこち行けるの最高やん!しかも給付型の奨学金もあるやん!」とすぐにジョイントディグリーが私の第一志望になりました。ただ、人生何が起こるかわからないし、私は決して強者ではないので、ジョイントディグリーもドイツの大学院もダメだった時の保険として東欧圏の大学院も視野に入れていました。物性はありませんでしたが原子核や分光学の英語のコースが学費お安めにありました。いずれも応募期間がずれているので「これがダメだったら次」と考えていたため不安は小さい方だったと思います。夏休みが終了した時点での私のEU圏院進に向けたスケジュールは以下の通りです。
9月: DAAD応募
10月: 国内団体の奨学金応募
11月: 国内団体の奨学金応募/ ジョイントディグリー応募開始
12月: 奨学金面接
1月: ジョイントディグリー応募締め切り
3月: ドイツ大学院応募開始
6月: ドイツ大学院応募終了/ 東欧圏大学院応募開始
9月: 東欧圏大学院応募締め切り
最長で1年間の進学準備…長いですね…知人たちから「進学先は?」と何度も聞かれるのが苦痛でした…いつ決まるかわからなかったんです。
と、長くなりましたのでここで一旦区切りを付けさせていただきます。また次の記事でお会いしましょう!はいから的EU圏への片道切符②:進学準備・出願書類に関して
はいから的EU圏への片道切符③:Erasmus+(ヨーロッパジョイントディグリー)留学に関する奨学金について
“はいから的EU圏への片道切符①: Erasmus ジョイントディグリー志望動機編 ” への3件のフィードバック