初めてこちらのサイトに投稿させていただきます!2022年10月からオックスフォード大学大学院の社会学修士に進学予定のかほと申します。
留学ブログらしくコースの選び方や出願時の書類について丁寧に執筆しようと思ったのですが、5行くらい書いた時点で、すでにこのブログで先人たちがまとめてくださっている以上の情報を持っていないという事実に気がついてしまいました!
少ない知識を絞り出して語っても、他ブログ記事の劣化版になるだけなので、多分他の受験記であまり触れられていない(?)ニッチな内容を重点的に書くことにします。
「専攻を変える」「非名門大学出身」「地方在住」の人には多少役立つかもしれない、出願を振り返って感じる反省点がたくさんと、対策を見つけたものがいくつかあるので、そのあたりを反面教師にしていただけるかもしれません。
筆者のプロフィール
・学部は広島県の私立大。国際系で、色々な科目を広く学ぶコースでした。一応専攻を聞かれた時は国際関係論と言っていますが、全く詳しくはないです
・学部2年夏〜3年春にかけてアメリカに1年交換留学(コロナで途中帰国)
・2022年秋からオックスフォード大学の社会学修士に進学予定
・大学院留学用の奨学金に全落ちした闇を抱えている

留学先はオハイオでしたが、
出願コース 〜 個人的な志望度順 〜
- オックスフォード大学 MSc Sociology
- LSE MSc Inequalities and Social Science
- ウォーリック大学 MSc Social Inequalities and Research Methods
- リーズ大学 MSc Inequalities and Social Science
最初はアメリカのターミナルマスター(独立した修士課程)のプログラムを探していたのですが、自分が狙えると思っていたランキング帯だと2年プログラムが多くて、そんな費用は捻出できないのでやめました。American University とか The New Schoolとかに出願を検討していました。シカゴMAPSS、コロンビア Sociology MA等の存在自体は知っていましたが、普通に受かるわけがない&学費高すぎなので真面目に考えてはいなかったです…。
コース選びの基準は全く特殊ではないですが、1. 1年で終わるコース 2.MPhillではなくMSc/MA 3.修論あり 4.履修したい授業が多い 5.修論でつきたい先生がいるなどを基準に探しました。また関心のあるセミナーをたくさんやっているところを優先しましたが、これの重要性はまだ分かりません。外部の研究者の話を聞ける機会があるのは結構重要な気がしています。受験をした上記4校はTHE rankingトップ100以内くらいだったので全部挑戦校では、、?とか思ったのですが、1月くらいになってその時点で全落ちだったら追加で出願しようと考えて、とりあえず4校出すことにしました。結果的に11月上旬にリーズ大学から条件付き合格が頂けたので、それ以上出願校を増やすことはしなかったです。何故だか運よく出願校全てから合格がいただけたので、教訓としては何があるかわからないから無謀に思えても出願はしてみよう、ということです。
次のセクションでも書きますが、大陸ヨーロッパへの出願もしたかったのですが、専門科目の単位数が足りず、最終的にはイギリスの学校のみを受験する形になりました。
1. 出願時の書類とスコア
1.1 学部GPA 3.89/4.00
割と早い段階から院進は考えていたのでGPAだけは死守する気持ちでがんばりました!3年後期くらいからGPAをカサ増しするために必要以上に授業を履修して、最終的に140単位くらいとって卒業しました(多分ここまでする必要はなかった)
途中で、そもそもA以外を取らない気概でいないと後から挽回するのはとても大変ということに気がつきました。3年時と4年時に周囲よりかなり多く授業を履修したのですが、交換留学前のGPAから0.3しか上がらず、1年次の教養科目でCを取ってしまった過去の自分を心底恨みました。また、GPAを3.9に乗せるべく、わざわざGPA計算用のエクセルファイルを作って必要単位数を緻密に計算したつもりでした。が、計算をミスって微妙に3.9に届きませんでした!!英国大学院に合格できる人皆が四捨五入ができるとは限らないのです。
1.2 IELTS 8.0 (R8.5, L8.5, S7.5, W7.0)
これは地方在住の人に向けてなんですが、何回も受験をしようとするとIELTS遠征が必要になる場合があります。月1くらいは地元受験できるんじゃね?とか思わずに絶対に早めに試験開催スケジュールは確認した方が良いです。IELTSは広島では大体月1回あるかないかのペースで開催されていたと思います。大阪は1-2週に一回くらい、福岡は月1くらいで開催されていますが、広島からはそれぞれ往復で2万円くらいするので、下手したらIELTS 1回ごとに受験料+交通費で45000円吹き飛ばすことになります。IELTSを複数回受ける人は多いと思うので、受験予算は遠征費用も加味して確保しておけると精神の安定につながります!
コロナ禍になってIELTS IndicatorというIELTSを自宅受験できる制度が導入されましたが、大学やビザ関連用で、どの学校で/いつまでこのスコアが正式なものか認められるのかよく分からなかったので、 安全択の対面受験を選びました。
1.2.1スピーキングのスコアを上げるコツ
個人的には躊躇なく嘘をつける勇気が大事な気がします。私は「将来は何をするの?」と聞かれ、咄嗟に「英語の教員になる」と嘘偽りない笑顔で答えました。ちなみに英語教員になる予定もなければ教員免許も持っていません。他にも謎の植林ボランティア(?)に参加したことがある設定になったりと、本当に適当なことをつらつら喋っていた記憶があります。普段から浅はかな発言を繰り返していたことがここで活きてくるとは思いもしませんでした!
2. 専攻を変えること
2.1 出願要件に引っ掛かることがある
出願コース選びのセクションでも少し触れましたが、私が見た範囲ではドイツとスウェーデンの学校で、学部で専門科目を一定数取っていないと出願資格を満たせないコースがありました。記憶が定かではないのですが、20-40 ECTS Creditsくらい求められた気がします。(本当に真偽が怪しいのであまりあてにしないでください!!!)
大陸ヨーロッパの国々は学費が安くてとても良いですが、学部から修士で専攻を変える場合出願自体が難しい場合もあるかもしれません 😦
私の場合はこの問題に気づいたのは4年に上がる直前だったので、時すでに遅し状態でした。学部でそもそも社会学の授業が一つも開講されていなかったので在学校で履修ということはできなかったですが、もう少し早めに出願要件を確認していれば、1.交換留学中に専門科目を大量に履修する 2.他大学の授業を履修できる単位互換制度を使う 3.放送大学で授業を取る など打つ手はあったと思います。
また出願要件を満たすこと以外にも、専門科目の履修があまりにも少ないと、「社会学を勉強したいと主張するのに、なぜか授業は取らない人」に映るのではという心配もありました。実際そう思われていたかもしれませんが、とりあえず合格はできたので杞憂に終わって本当に良かったです、、。
2.2 SoP
どこまで専攻を変える経緯を丁寧に説明するべきか結構迷った記憶があります。初期のドラフトではかなり長々語っていましたが、文字数制限が厳しかったので(例えばオックスフォードは750ワードまで)かなり端的にまとめないと他の内容が圧迫されてしまいます。私の場合は「学部では様々な形の社会経済的不平等について学べるコースで勉強をしてみて、その結果社会学の視点が一番自分の関心に近いと思った」というような内容を書きました。
2.3 推薦状を誰にもらうか問題
推薦状は1.学部の指導教員 2.授業を3つくらい取った先生 3.授業を2つ取った先生に書いていただきました。アメリカへの交換留学中に授業を取っていた社会学の先生にお願いしようか迷いましたが、対面授業は2ヶ月くらいしか受けられておらず(オフィスアワーにも行けず)あまり面識がなかったので諦めました。推薦状の中身を見ていないのでなんとも言えないですが、小規模大学だと普段から先生と話す機会も多く、同じ先生の授業を複数取ることも多いので、4年間を通した普段の頑張りとかを書いてもらえるかもと後になって思います。
冒頭に書くと宣言した内容を全然カバーしきれていなくて申し訳ありませんが、力尽きてしまったのでこの辺りで記事は一旦区切ります!そのうち第二弾を投稿すると思うので、もしこれを書いてくれとかあったらツイッター(@e14_e)でご連絡ください!