UCL-IOE大学院出願体験記

こんにちは。ある大学院の教育学研究科に在籍しているM2のこーすけです。UCL-IOE(University College London 教育研究所、詳細は今後の記事で紹介します)の修士課程(MA/教育哲学)にアプライをして、無事合格を頂きました。せっかくの機会なので、アプライ体験を共有させて頂きたいと思います。

一つだけ先に言っておかなければいけないことがあります。

僕の大学院受験は幾分かイレギュラーで、多くの人にとってはあまり参考にならないと思います。

なので、この文章を通して海外大学院進学にも色々なきっかけや道筋があるということを知る機会になれば幸いです。また、もし可能であるなら僕が経験したような環境に身を置いてみるのも一つの手かもしれません。

ロンドン・エロス像の前にて

志望動機

留学を志した志望動機ですが、「好きな先生がいたから」に限ります。

大学四年生の時、フィンランド・ヘルシンキ大学での交換留学(当時のブログはこちらです)から帰ってきたばかりで、「卒論何書こっかな」などとのんきに考えていた時にたまたまその先生の論文を読む機会がありました。たまたまといっても、その先生が僕の指導教官と共同研究をしていて、その関係でその先生が来日しているタイミングでした。

初めて読んだとき、雷に打たれたような感覚になった

なんていう運命的な逸話は一切ないのですが、なんとなく、その先生が醸し出す教育観や教育者に求める姿勢が好きになりました。自分も同じような精妙さと柔らかさを持った文章がかけるようになったらいいなと思いましたし、自分自身そういう姿勢を持った教育者になれたらいいな、なんて思ったりもしました。

アプライ

そんなこんなで卒論のテーマを決めたのが4年生の冬。そして僕は留年しているので約一年ちょいかけて卒論を書いていくことになるのですが、実はテーマを決めた4年生の冬の時点で、というかその先生とあった時点で

「論文だけ読んでるより本人のとこ行っちゃった方がよくね」

という非常にシンプルな論理を組み立てまして、指導教官の先生に相談してみました。先生(指導教官)のもとで大学院も勉強してみたいと持っているのですが、留学もいいなーなんて思ったり怖いなーって思ったりしてます、みたいな話をしました。

でもその時はちょっと判断が性急すぎるかなって思っていたのと、今後のキャリアを考えた時に日本の大学院に少しもコネクションや経験がないのは微妙かもしれない、というアドバイスを頂いたのと、単純に行動力の問題で、いったん保留にしておとなしく卒論に取り組むことにしました。

その後無事卒論を書き上げて、院試も通り進学することになりました。ここからが話の始まり。

大学院生活が始まってから数カ月で、一年前に封印した留学への思い、というよりUCLの先生への思いが再燃。卒論もその先生を意識しながら書いたうえ、修論もその延長でやっているかつ指導教官の授業でもその先生の論文を読まされるという環境だったので、当たり前中の当たり前の帰結でした。

ここからはセオリー通りの進捗です。セオリーが何か知らんけど。

6月:先生に改めて相談。留学出願する旨を伝える。TOEFL受験。

7月:パーソナルステートメントのドラフトを書く。第一稿添削提出。

8月:第2稿提出。

9月/10月:添削ラリー

11月:パーソナルステートメント完成。

12月:推薦状や個人情報など諸々入力、出願終了。

こんな感じで進みました。

パーソナルステートメント

パーソナルステートメントですが、個人的には苦労した感覚はあったのですが、世間からすると比較的イージーだったと思います。というかめちゃくちゃイージーだったと思います。

というのも僕の置かれていた環境が非常に恵まれていて

・指導教官がアメリカPh.D持ち/副指導教官がアメリカ人

・日本の院試で研究計画書をすでに書いていた

・UCLの先生と既にお会いして、研究についても少し話していた。出願中もお会いする機会があった。

・(一年留学経験があったので、英語を書くことにそこまで抵抗はなかった)

以上の条件がそろっていたので、特に推薦状に困ったり、ネイティブ添削がもらえなかったり、パーソナルステートメントがかけなかったり、先生とのコミュニケーションに苦労したり、といったことは一切ありませんでした。先生もお忙しいのでテンポよくとはいかないことはありましたが、淡々と進めていきました。

まとめ

ということなので、無事出願は終わりです。僕は一校一プログラムしかアプライしていませんし、専門領域も丸被りで、向こうの先生とは知り合いという環境で、さらに留学を思いついてから1年越しのアプライだったので、多くの人が経たかもしれない煩雑な留学先整理の時間はありませんでした。

僕としてはその先生の指導が受けられればなんでも良かったので、特にそれに関して何か思ったりすることもないのですが、一点だけデメリットを上げるとすると、出願先を探して世界中の大学を調べたり、いろんな近接領域の先生にコンタクトとったりなどといった、体験をしなかったのは、視野を広げるという意味ではもったいなかったかもな、とも思います。(というよりリサーチクエスチョンやインパクトなどを批判的に見て洗練する機会を経てないので、研究者としては甘すぎる道だったかもしれません)

まあ間違いなくそんな煩雑な処理に耐えうる高級な心身は持ち合わせていないのですが。

これからアプライされる方の内多くは、ゼロから積み上げていかなければいけないかもしれません。そのような方に特に何かアドバイスできる身分ではないのですが、一つ僕の経験から学んだことがあります。

環境って大事

僕のアプライがうまくいったのも、運が良かったから、というのが大体の所です。

どれだけメンタルが弱くて、及び腰で、キャパが狭くても、誰かが定期的にアドバイスをくれたり、先人が周りにいたり、ルートがうっすら見えていたら、頑張れないことも頑張れるかもしれません。環境は自分次第でいくらでも作れるなんていうお花畑なことは言いませんが、留学を叶えるために一考する要素リストに入れてみてもいいかもしれません。

それでは。

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