学部卒業からLSE留学までの6ヶ月: Part1

1: はじめに

 皆さん、はじめまして。2020年6月現在、京都大学人間・環境学研究科修士課程2年の森江建斗と申します。縁があり、本サイトに記事の執筆機会を頂きました。簡単に僕のこれまでの経歴をお話しますと、2018年3月に京都大学総合人間学部を卒業し、2018年4月に京都大学人間・環境学研究科へ進学、同年9月から2019年9月まで、英国London School of Economics(以下LSE)のMsc International Relations Theory (修士課程)に在籍、2019年10月に京都大学大学院に復学し、現在2つ目の修士課程の取得を目指しているという流れになっています。なぜこのような2つの修士課程を目指すことになったのかについては、すでに、以下のような記事を執筆させて頂きましたので、ご関心のある方はご高覧ください。また、今後同サイトに、LSE留学時代についての記事を3本目として執筆予定です。

米国大学院ニュースレターブログ

英国修士課程Taught Masterと日本の大学院の自家製「ダブル・マスター」ができるまで ① (出願までの意思決定)
英国修士課程Taught Masterと日本の大学院の自家製「ダブル・マスター」ができるまで ② (出願プロセス)

 さて、本稿では、僕自身様々な先輩方の経験をお聞きし計画を練った学部卒業(3月)から英国留学(9月末開始)までの約6ヶ月間をどのように過ごしていたのかについて、書いてみたいと思います。あくまで一人の例として、そして大いに主観の混じった話になりますので、参考程度に捉えていただければ幸いです。

LSE修士課程合格通知後に届いた書類

2: 学部卒業から海外大学院進学までの「6ヶ月」をいかに捉えるか

 海外大学院合格後から入学までの期間はいかに「使える」でしょうか。多くの場合海外留学する同年の3月に学士課程を修了することになり、およそ半年の空白期間が生まれます。これは米英の大学院ともにおよそ共通するでしょう。この期間をどのように使うのか、もちろん人それぞれですが、僕は、海外大学院へ進学された先輩方の経験を聞きつつ、また自分は留学先のLSEでどのような時間を過ごし、その後どのような進路を取りたいのかを自問自答しながら、「6ヶ月」の使い道について、学部4年生の頃からおぼろげに(まだLSEから合格通知をもらう前からなかば勇立ちつつ)構想していました。といっても、上記の記事①にあるように、かなり行きあたりばったりの計画で、一本の進路がレールのように敷かれていたと言うよりかは、複数あり得るシナリオをその時々で「吟味」しつつ、最後は「面白そう(unsual)」な選択肢を取るというやり方を続けてきたのだと思われます。

 僕の周りで英国の修士課程に進学された先輩方の多くは、修士課程終了後、民間・政府セクターへの就職が大半で、博士課程などに進学された方は殆どいらっしゃりませんでした。そのため、先輩方の多くの海外大学院進学までの「6ヶ月」の過ごし方は、インターンシップが大半でした。しかし、僕は、学部4年生当時、卒業論文の執筆が楽しく、もしかすると自分はこのまま研究の道をもう一歩、二歩、進んでみても面白いかも知れないという気持ちが高まりつつもありました。また、他方で、関心のある企業や業種も、いわゆる「新卒採用」は行っておらず、LSEでの修士課程終了後、もしかすると就職するかも知れないが、おそらくその場合でも修士課程で「何を見て、何を考えるか」によって、どの業界・会社に行くかは変わるだろう、と漠然とした感覚を持っていました。従って、学部4生の1月頃(LSEからの合格通知を頂いたのもこの頃)の時点で、LSE留学までの「6ヶ月」を、インターンと研究、どちらかにのみ費やすのではなく、二足の草鞋を履いて過ごしてみたい、という願望を抱くに至りました。

 具体的にその願望が現実のものへと転がり始めたのは、(a)2018年2月の京都大学人間・環境学研究科への後期入試での合格、(b)2~3月にあった同学の海外プログラムKingfisher Programへの参加と訪問先の一つであったスタンフォード大学フーバー・ライブラリー・アンド・アーカイブのキュレーターの方からの史料編纂事業への参画のお誘い、(c)トビタテ留学JAPANという奨学金への出願の決定(それまで奨学金は落ちまくりました)といった出来事でした。(a)により、2018年4月より京都大学の大学院に所属することが決まり、(c)の応募資格を得ます。(b)により、7〜9月の間、スタンフォード大学で史料編纂を手伝いながら客員研究員として自由に研究する権利が得られました。そして、(c)の奨学金の採択(確か2018年の夏頃でした)によって、LSE留学において、何かしらの「実践活動」(わかりやすいのはインターンシップ)を求められるようになりました。英国でインターンシップの機会を獲得するには、インターンシップの経験を有している必要があると考えられます。すでに大阪やマニラでそれぞれ3ヶ月、1ヶ月半ほどインターンシップ経験はありましたが、それが英国のインターンシップ市場においてDistinctiveなものか、よくわからなかったので、世界的に名の通った組織で働いてみようと思いました(その一つは、フーバー・アーカイブです)。従って、すでに2018年の3月(学部卒業)の状態で、LSE留学までの「6ヶ月」は、アカデミアとインターンシップの時間を上手い具合に調整する必要が生まれました。

本稿はここまでです。
次回は「実際の過ごし方と、6ヶ月を振り返ってみて」という内容でお送りいたします。


LSEの留学中に関しての記事は
LSE修士課程での1年間:困難・解決策・試行錯誤①
LSE修士課程での1年間:困難・解決策・試行錯誤② こちらからご覧いただけます。

卒業論文

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