海外経験のなかった大学生が志望動機書の経歴欄に書いたこと~大学入学からイギリス大学院に出願するまで~ 

はじめまして! みのり と申します。

今年の9月からイギリスのUniversity of Sussex, MA Migration Studiesにて難民研究をする予定です。

3月に大学を卒業したばかりで、就職せずイギリス大学院正規留学の道を選びました。

この道を決意したときは「身の程知らずかも…」とか、「受かるわけないわ…」とか、ものすごく悲観的に考えていました。なにせ大学に入るまで海外経験がほとんどなく、日本生まれ日本育ち、英語もそれほど得意ではない、成績がとびぬけて良かったわけでもない、ごく普通の人だったからです。「大学を卒業してすぐ海外の大学院に進む人」というステレオタイプから、自分は完全に外れた人間だと思っていました。しかし、物は試しと受けてみたら、結果として3つの大学院から合格をいただいていました。

なので、この記事を読んでいて海外の大学院に憧れがあってもなかなか勇気が出ない、という方に私から言えるのは、可能性はゼロではないということです。

大学院側がどのような理由で私を合格にしたのかは分かりませんが(フィードバックがないため)、数少ない手がかりとして、私が大学院に提出した志望動機書(Personal Statement)の内容を一部紹介したいと思います。この記事の後半は、特に学部卒すぐ大学院進学を考えている方向けになるかもしれません。

【志望動機書とは?】

志望動機書は、留学エージェントや大学院とのやり取り上はPersonal Statementと呼ばれています。なぜその大学院のそのコースに進学したいのかを端的に述べる書類です。私が出願した大学院では、出願のために必要な書類として以下の3点が求められました。

①Personal Statement
②References (推薦状) 2通
③IELTSのスコア(最低overall 6.5, それぞれの技能で6.0)

Referencesは在籍していた学部の先生に書いていただき、IELTSのスコアは基準ギリギリでの提出となりました。この2つについての詳細はまた今度。自分の熱意を伝えることができ、最も重視されるのがPersonal Statementです。

私がPersonal Statementに書いた内容は、段落毎に以下の4点に分けられます。

①留学する目的:「なぜこのコースに進学したいのか」を数文で述べます。この部分については後程詳しく書けるので、ここで全てを書ききる必要はありません。
②これまでの経歴:「出願に至るまでどんな経験を積んできたのか」、そして「その経験を通じて何を学んだのか」を手短に書きます。
③コースに期待すること:「このコースのこういうところが私の興味関心にこんなふうにマッチしています」などと、いかに本コースが自分にとって適しているかをアピールします。
④キャリアゴール:「将来はこんな仕事に就いてに社会に貢献したい」と将来の展望を書きます。

①、③、④については、自分の内から湧いてくる発想に頼るため、他者からアドバイスできることはあまりないかもしれません。これから大学院留学を目指す方、特に学部生の方が戦略的に組み上げられるのは②の経歴の部分かと思います。

【どんな経歴でアピールしたのか?】

私が経歴欄に書いたのは、国際ボランティア、インターン、海外フィールドワークの3点です。これら3つは全て大学入学後に経験したことです。大学入学以前は、国際協力に漠然と興味はあったものの何も行動せず、留学・インターンの経験はおろか海外旅行の経験もまるでない人でした。大学に入ってから周りの影響で急に行動力にバーストがかかり、突然色んなことをする人になったのです。順番に見ていきましょう。

①国際ボランティア:大学2年生の春休み、ゼミの先生に「国際ワークキャンプっていうのがあるよ~」と教えていただき、ベルギーの難民センターで2週間ボランティアをしてきました。大学入学前から難民支援に興味があったため、何か難民支援に関われるチャンスがないかと探していたところでした。実はこれがほぼ初めての海外経験で、英語もろくに喋れないのにフランス語圏に、しかも一人で現地の田舎の駅集合という難易度の高い挑戦をしました。結果として無事に現地に辿り着き、ボランティア活動も周りのボランティアに助けられながら終えることができました。英語力のなさや発想の乏しさに悔しい思いもしましたが、言葉が不自由な中で世界中から来た人たちと目標に向かって協働するという貴重な経験を得ました。これ以来海外へ行くことに躊躇がなくなり、次のチャンスを遠慮なく掴みにいこうと意気込むようになりました。

ボランティア仲間たち

②インターン:ベルギーでの体験を経て本格的に国際協力の道に進みたいと思った私は、大学3年生の夏休みに国際協力機関で1か月、3年生から4年生にかけて国際NGOで6か月、インターンをさせていただきました。(国際協力分野での実務経験が求められるコースに合格した今となっては、このインターンの経験が一番響いたのではないかと思います。)この頃は周りの国際協力系学生団体でゴリゴリ活動している同期を見て、自分も何かしなければと焦りを感じている時期でもありました。国際協力を仕事にするとはどういうことなのか、各機関ではどんな国際協力をしているのか、早く知識をつけたいという一心で行動していました。いわゆる国際協力の現場に行った(例えば井戸を掘ったり難民キャンプに行ったり)わけではなく、どちらも国内事務所での業務でした。

結果的には、これらのインターンがなければ、私は国際協力に漠然とした理想を抱いたまま、どうやったら自分が国際協力に貢献できるかを考えることなく、安直に進路選択をしていたと思います。単なる国際協力業界の知識だけでなく、業界の中の方々が苦労していること、模索していること、そして自分ならどう貢献できるかという発想について示唆を得ることができ、かなり大きな転換点となりました。

③海外フィールドワーク:大学3年生の夏休みと春休み、大学から研究費をいただいて、トルコに計1か月フィールドワークに行きました。難民支援の現場に行きたいという思いが募り、大学にもそのチャンスがないかと情報収集をしていたところ、またしてもゼミの先生が大学内の研究費助成事業を紹介してくださったのです。締切ギリギリのところを急いで申し込み、無事採択されて単身(またしても独り)トルコに行きました。事前にトルコ現地の難民支援NGOに調査協力をお願いし、ボランティアへの参加とインタビューをさせていただきました。この経験こそが、「大学院で難民問題を研究したい」という希望に直接繋がります。研究費を獲得したという点と、既に海外での調査経験があるという点は、確かに他の学生と差別化できるところだったかもしれません。

調査地の市場

【まとめ】

以上が経歴として私が書いた3点でした。

ボランティア、インターン、フィールドワークは、人との出会いと運に依るところもあるとはいえ、どれも自分自身が勇気を出して一歩踏み出すものだと思います。興味のあることにはとりあえず近づいてみる、先駆者がいるのなら話を聞きに行ってみる、色んな人に相談する。まず何か行動してみることが、大学院留学だけでなく、その先の「将来の目標」を達成するための一歩になると思います。

長文失礼いたしました!!ここまで読んでくださりありがとうございます!
次回どんな記事を書こうか考え中ですが、またお会いすることがあれば、お付き合いいただければと思います。ありがとうございました!

海外経験のなかった大学生が志望動機書の経歴欄に書いたこと~大学入学からイギリス大学院に出願するまで~ ” への1件のフィードバック

コメントを残す