オックスフォード大学院の出願書類①パーソナルステイトメント編

平凡代表きーちゃんです。同志社大学を春に卒業し、この秋からイギリスの大学院に進学します。(コロナで分かりませんが、たぶん。。笑)

前記事から見守って下さっている方は既にご存知だとは思うのですが、私は特別何かに長けているわけでも、優秀な訳でもなく、むしろ不器用でマルチタスクが苦手だったり、英語も高校生の頃はTOEIC500点なかったような…?(笑) ワロエナイ 前記事でも書きましたが、IELTSも最初はオーバーオール6.0からのスタートでした。

最初から自信を持って何かが出来たことはほぼありません。高校生の頃や大学生の頃は、まさか自分がオックスフォードに出願することになるなんて夢にも思いませんでした。

今回はたまたま上手くいって運良くラッキーで入ったようなものでしたが、優秀な人がその優秀さ故に世界の名門高等教育機関に進学するというストーリーではなく、私のような超普通な人がオックスフォードに出願したということに少し意味があったのかなと思うので今回は、オックスフォード大学の大学院出願にフォーカスして私の体験をシェアさせて頂きたいと考え記事を書いています。

私が出願したのは3月の最終締め切りのラウンドでしたが、出願がここまでずれ込んだのも自分に自信がなく冬になるまで本当に出願すべきか迷っていたからです。これからも恐らく自分に自信がないままで生きていくとは思いますが、

自信がなくても、特別何かに長けていなくても、普通な人でも、毎日少しずつこつこつやっていくことが、何かに繋がっていくこともあるのかなということを少し感じることが出来た今回の院受験でした。いつもくだらないことばかり書いていますが、今日は少し真面目モード(!)で書いてみようと思いますので、最後までお付き合い頂けると幸いです♩笑 ちなみに私のような特記事項が無いふつうな学生が、なぜオックスフォードに出願しようなんていうギャクを思い付いてしまったのかが、ここでのこの記事のサブテーマです

なお、有益なことはあまりこのエントリーでは書けないような気がするので(いつも有益なことなんて少しも書けて無いですが!笑)、オックスフォードやケンブリッジ大学の大学院受験に関して興味のある方は今岡君の記事が大変参考になると思います。私も読んでいて初めて知ったことが沢山ありました。(例えば、私はオックスフォード内で併願が出来るなんて知らなかったです!笑)

オックスフォード社会学専攻:出願に必要な書類一式

まず私が出願したオックスフォード大学の大学院社会学専攻に関してですが、こちらがオックスフォードの社会学専攻(2020/2021)の出願に要求された書類の一覧です。

  1. 成績証明書
  2. 履歴書
  3. パーソナルステイトメントと研究計画 (2000ワード以内)
  4. ライティングサンプル2000ワードを2本
  5. 推薦状3通

という5つの書類を提出する必要があります。今日はこの中でも、パーソナルステイトメントについて書いていきます。

全く参考にならないであろう、オックスフォード大学大学院への出願タイムライン

私が最終的にオックスフォードに出願したのは出願最終締め切りぎりぎりの3月でした。

私が一番最初にオックスフォードへの出願を考え始めたのは大学4年生の夏くらいでしたが、その時はまだ現実と自分の実力が見えておらず「オックスフォードも出せたらいいな」くらいの軽い心持ちで絶対オックスフォードに出願するぞ!と思っていた訳ではありませんでした。アイエルツのスコア取得のための勉強や奨学金書類の作成あったのでとても忙しく、夏はまだ正直オックスフォードへの出願どころではなかったです。他の大学院への出願も控えていたので、冬まではUCLやKing’sなどの大学院の出願を優先させていました。

秋頃になり、夏に出願していた奨学金の面接が終わった頃から卒論に取り組みつつ、少しずつオックスフォードについて考えるようになった私は、ぼんやりとオックスフォードについて調べたりし始めたのですが、この時は「出したところで、私は受からないだろう」とかなり冷静に自分の置かれている状況を客観視出来るようになっていました。

ちなみに私が自分のことを「平凡」「普通の大学生」と形容するのは決して謙遜からではなく、本当に心からそのように思っていますし、実際本当にそう(普通)です。学会発表の経験や、長期のインターン経験やフィールドワーク経験、査読論文の出版経験もありません。留学カウンセラーの方と面談をした際にカウンセラーの方にロンドン大学が第一志望であると伝えた時には、ロンドン大学よりも入学難易度が易しい大学院を紹介頂いたり、周りの方からも広く学校を見た方が良いよとご助言頂いたりしていました。そのようなアドバイスを頂いたので色々な大学を検討することが出来ましたし、比較検討することで見えてくるものも多かったので当時そのようにお声掛けして下さったことに対して、とても感謝しています。

そんな普通な私が最終的に私が決意を持ってオックスフォードに出願することを決定したのは、卒論を書き終えた12~1月頃になってからでした。私がここまでオックスフォードへの出願を渋っていたのは、繰り返しになりますがシンプルに自分に自信が無かったからです。オックスフォードに受かるような人はどんな人だろうと考えた時に、きっとそれは私のような普通な人では無いと考えている自分がいましたし、自分自身とオックスフォードの間に大きなギャップを感じており、身の丈にあったところが居心地が良いだろう、そこまで必死に頑張らなくても良いのでは無いかと思っていた自分もいました。

出願準備はわりと孤独だった、笑

私が出願準備を行なっている時期は周囲の友人は就活を終えた頃で、私は一切知り合いに院留学を目指す人がいなかったこともあり常に独走状態でした。

なるべくポジティブマインドを心掛けていましたが、周りの友人が卒業旅行に海外へ出かけていたり、雑誌に載ってそうな可愛い洋服を着てうるつやの髪の毛をセットして、ジェルネイルしてまつげを限界までカールさせて大学生を満喫している中で、私と言えば冴えない格好をして、もう何ヶ月も美容院に行っていないパサパサの髪で、ハゲかかった爪で、まつ毛にマスカラさえ塗らずに、受かる可能性がほぼ無いであろうオックスフォードに出願するべきかをひとりで迷っていたので時にとてもKODOKU孤独でした。

これは若さの浪費なのでは無いか?と恐らく私のキャパシティを超えるであろう、自分では明快な解を求められない哲学的な問いを問いかけては自分自身を疑ってしまう日も時にはありました。

周囲の友人たちが何をしているのかといったことに関しては慣れるとほぼ全く気にならなくなってくるものですが、特にオックスブリッジをはじめ競争率が高い大学に出願する上では、時間やエネルギーを膨大に割くにも関わらず、受からないかもしれないということが常に脳裏にちらつくので特別強みがない私にとって、モチベーションを常に保つことは非常に難しかったと思います。自己啓発本を買っては、読む時間が無く積ん読の山を次から次へと作っていたのもこの頃です。

そんなだめだめな私でしたが、多くの時間をかけて文献を読みデータの取集や分析を行なって卒業論文を執筆する中で、様々な気付きや葛藤があり、例え結果がだめでも良いからオックスフォードに挑戦したいという気持ちが卒論完成間近に近くに連れて徐々に固まっていくようになりました。

卒論がオックスフォード出願への後押しになったと言うと、どんな素晴らしい学位論文を書いたんだ!(笑)という話になりますが、実際にはそれとは真逆の課題点を多く残した論文でした。情報提供をして下さった研究対象者の方がほぼ初対面の私に対して何時間もかけて調査に付き合って下さり、素晴らしいデータを提供して下さったにも関わらず、私の力不足で十分に議論が展開されておらず結論をバックアップする為の根拠が甘かったり、サンプル抽出の正当性を証明出来なかったりと、論文の改善点は幾つでも上げることが出来ます。

22年間生きて来た中で最も興味があるであろう事項を卒業論文のテーマに選択し、自分が納得いく論文が書きたいということを常に意識して取り組んでいましたが、課題点を多く残すことになったことから卒業論文執筆後、「もっと自分が納得できるような論文が書きたい」という謎の向上心のようなものが生まれたことが、最終的にオックスフォード出願に踏み出すきっかけになりました。(ちなみにこの卒業論文に関しては、一部抜粋という形でオックスフォードの出願書類のひとつであるライティングサンプルとして提出しました。)

もう一点、オックスフォードの社会学コースを受けるにあたって大きなモチベーションになったこととして、修論指導をして頂きたいという先生がオックスフォードの社会学にいらっしゃったことが挙げられます。教育社会学を学んでいる方だったら一度は聞いたことがあるであろう先生がオックスフォードにはいらっしゃり、私は出願した全ての資料(パーソナルステイトメント、ライティングサンプル)において、その先生の研究や論文を引用したり先行研究としてあげ、彼の研究がどのような点でいかに素晴らしいのかをアカデミック版ラブレターの如く熱く語りました。(笑)この先生のもとで学べたら素敵だろうなとずっと思っていたので、「オックスフォードの社会学コースで学びたいという私の強い希望は〇〇先生のxxという著作を初めて読んだ時にスパークしました!」というような感じで中二病みたいで恥ずかしいですが、本心だったので気にせず書きました!

パーソナルステイトメントに書いたこと

パーソナルステイトメントは750ワードくらいで、なぜ社会学コースで学びたいかということを自分自身の経験をもとに書きました。私は父が移民経験があるというバックグラウンドがあり、また私自身も移民の割合が高い地域の出身なのですが、

学校という教育システムが、人々を勝者と敗者に選別するシステムとして機能していることに幼少期から気付いていた」という出だしで、日本の義務教育普及率はほぼ100%であるが、その公式データからは移民の子どもを含める外国人籍の子どもは排除されており、外国人籍の生徒は文化的・言語的な壁や周囲からの理解が得られないことが原因で、まるで誰にも治せない伝染病にかかる如く次々に移民の子どもたちが学校早期離脱したり、不就学に陥る姿を幼い頃から見ていたということを書きました。

続けて、移民のグループたちがマジョリティである日本人と同様の公的な社会支援を受けることが出来ないことや、社会参加する立場にいないことからニューカマーたちが日本社会の中で差別にあったり、周辺化されている様子を見続けていたことで、私は学校で自分のルーツを出来る限り隠し、なるだけ日本人らしく振舞うことを覚えたという、今思い返しても少し鼻の奥がつうんとするような経験を記しました。

そのように(日本人らしく)振舞うことは、私が周囲の日本人の友人や教員と打ち解けることを可能にし、学校での教育的成功(ここでの教育的成功は学部卒の学位を持っていることを指しています)の手助けとなった一方で、同時に私は自分自身のアイデンティティや自尊心を構築するのに苦労したという自身の経験や思いを続けました。そしてそのような幼少期の経験がきっかけで私は、既存社会の構造がどのように私たち人間の行動や意識(行動者主体性)に影響を与えるのかを学ぶことに大きな関心を抱き、また反対にいかにして我々人間がその社会構造に影響を与えられるのか、そしてどのようにして我々はその構造を変革していけるのかということに興味を覚えたことから自然に社会学に導かれて行ったという、大学また大学院の専攻として私が社会学を志したきっかけを書きました。

また上記に書き忘れてしまいましたが、移民グループが社会参加出来ない理由としては、日本を含めた先進国は能力主義社会(メリトクラシー)を基盤にしている所以であることを挙げました。能力主義的社会であることは、能力がある者への富の分配を正当化したり、実力がある者が国や組織のリーダーになることに対する根拠を提示する一方で、能力が無いとされた者の立場を脆いものとし、彼らが平等を勝ち取ることや、尊厳を得ることを阻害し社会的に排除されることさえも個々の自己責任として正当化しする作用を持っているということの恐ろしさを、学校が能力主義社会における勝者と敗者を振り分ける機能を担っていることを移民の子ども達のドロップアウト率の高さと絡めながら書きました。

私はこの後の研究計画の段落において、メリトクラシーの再定義について考えたいという修論研究計画を書いたため、冒頭の段落でメリトクラシーについて触れることは全体の流れを考える上でも重要だと考え、何処から自分の問題意識は生まれたのかを読み手に分かりやすく伝える為になるだけパーソナルステイトメントと研究計画の繋がりを意識しました。(ただ正直ここは別に意識しなくてもいいポイントであると思います。この点はそこまで重要視されないと私は考えます。私の場合はたまたまパーソナルステイトメントと研究計画が繋がっていたので、文章の流れを意識しました。)

まとめ

…という感じでしょうか!パーソナルステイトメントに関しては正解が無いので、難しいですよね。私も本当に悩みました。正解が分からなかったので色々試行錯誤させて作成した結果、UCLやキングス、エジンバラに出願したパーソナルステイトメントには上記に書いたこととはだいぶ違うことを書いて提出しました。結局何が正解か分かりませんが、パーソナルステイトメントに関しては時間をかけて書き上げたので、これでダメなら仕方ないなと思っていました。

次の記事では続編として研究計画について書きたいと思います。最後までありがとうございました♩

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