アメリカ農業経済学大学院への出願体験記(番外編:出願書類の詳細)

今回はアメリカ農業経済学大学院留学シリーズの番外編です。

このシリーズは、

という流れで進めています。

第2回でざっと出願に必要な書類と僕の成績などを公開しましたが、この記事ではその詳細について説明させていただきます。

今回の内容はだいぶマニアックなものとなっていますが、全体を通してのメッセージとしては、

推薦状は大切ではあるが、ご自身でこれまで努力されてきたものがあり、
そのことをきちんと評価してくれる先生がいれば問題ない

ということかと思います。

それでは、それぞれの出願書類について見ていきましょう!

▶︎ Statement of Purpose (SOP)

重要度はわかりかねます。僕の場合、スケジューリングミス(次回に書きます)により時間がなかったので、丸一日くらいで仕上げ、添削サービスにさっと出しただけでした。

なので文法ミス等も結構あるかと思います、良い子の皆さんは真似しないでください。

3ページくらいに、志望動機やキャリアプラン(Personal statement)、入学後の学習計画(Academic statement)を書きました。大学入試の英作文並みの完成度なので、とても公開できるようなものではありません(どうしても見たい場合は、お問い合わせください)。

SOPに関しては、当ブログの他の優秀な寄稿者のもの(例えばオックスフォードに進学される今岡さんのこちらの記事)を見ていただければと思います。

▶︎ 履歴書

テンプレート通りで構わないと思います。大事なのは客観的な事実を書くことです。
(書くことがなくて、やる気アピールなどでうめるくらいなら、空白の方がマシです)

こちらが僕の提出した履歴書です。

▶︎ 推薦状3通

正直、これが一番大事なのではないかと思います。経済学系の大学院受験における推薦状の重要さは、多くの先輩方がこれまでご指摘されている通りです。

経済学系でアメリカの有名大学院の博士課程に進学された方は、ほとんど東大経済学研究科で修士を取られています。東京大学経済学研究科の方々が優秀というのもあるでしょうが、国際的に一定の知名度のある東大の先生から推薦状をもらっているというのが、かなりプラスに働いているのでないかと個人的には思います。

やっぱり、東大には敵いません。僕の経済学部の友人でも「アメリカの経済学大学院進学のために東大の経済学研究科修士に入る」という人が何人かいます。

僕の場合は以下の三人に頼みました。

① 国際稲研究所(IRRI)でお世話になった、V先生
② ゼミで2年半お世話になった、開発経済学分野の先生
③ (オブザーバーとして)別のゼミで3年間お世話になった、農業経済学の先生
(といってもアプローチが異なるので、いわゆる「近代経済学」の先生ではありません)

どの先生も急な頼みを快諾してくださり、本当に感謝してもしきれないのですが、合否という意味では①のV先生の推薦状が大きかったのかなと思います。

というのも、V先生はアメリカの農業経済学大学院で博士号を取られており、また国際的にもかなり活躍されている(引用数が2,000を超えるような)農業経済学者です。また彼曰く、「ミシガン州立大学のcommitteeに友人がいる」とのことでした。この推薦状の力が圧倒的だったことは間違いないでしょう。

ただ推薦状の価値は、『自分のことをよく知っている有名な教授>自分のことをよく知っている教授>有名な教授』の順だと以前聞いたことがあります。

ご自分でこれまで努力されてきたものがあり、そのことをきちんと評価してくれる先生がいれば問題ないのではないでしょうか。
(もちろん東大経済学研究科の修士に入り、良い成績を修め、有名な先生に推薦状を書いてもらうというのは一つの最善策かもしれませんが)

▶︎ 大学成績証明

大学でのGPAは経済学系の海外大学院受験ではそれなりに重要だといわれています。アメリカの多くの大学院では、募集のHPに「最低でも3.0のGPAが必要」みたいなことが書かれていたりします。

僕の出願時のGPAは、こんな感じでした。

全体GPA:3.76/ 4.30 専門GPA:3.80/ 4.30

そこまでではありませんが、低くもないくらいでしょうか。海外大学院進学は2年生頃から考え始めていたので、GPAのことは気にかけていました。

でもね、GPAを気にかけて勉強するって本当に楽しくないんですよね。まあ一学部生としては、大きな流れに従い、興味の湧かない科目もしっかりとテスト勉強するより他ないのですが。

僕のイメージだと、GPAはめちゃくちゃ低いならそれはそれでマイナスになりえても、それなりに高ければ(3.5以上とかなら)気にする必要はないのかなと思います。

もっとも経済学系ですと、数学やミクロ経済学、計量経済学などの成績がよくないといけないみたいな話はあるようです。ただ、僕は数学で6単位ほどもBをとってしまっているので(言い訳ですが、一年生の時だったので)、どこまで考慮されているのかは定かではありません。(無論、だいたいはAであるべきでしょう)

▶︎ GRE (general test)の成績証明

アメリカの経済学系の大学院では、GREテストのスコア提出が義務付けられているところがほとんどです。
僕も仕方なく、高い受験料(205ドル!!)を払い受験しました。

結果を見るときは、素点よりも自分が集団の中でどのくらいの位置にいるか(最下位から数えて何%というように出ます)が大事なようです。ちなみに僕のスコアは、こんな感じ。

 Verbal 150/ 170 (46%) 
 Quantitative (Math) 166/ 170 (90%) 
 Analytical Writing 3.0/ 6.0 (15%)

恥ずかしい限りです。対策したのはMathだけでした、だってネイティブも受けてるんだから、それ以外でいい点取れるはずがないじゃん(言い訳です)。

経済学系の大学院出願で、GREのMath以外の項目がどれくらい考慮されるかには諸説あるのですが、僕の場合は低い英語力には目をつむってもらったということでしょうか。Mathに関しては、多くの大学院の募集HPに「90%以上が望ましい」みたいなことが書かれています。

ちなみにMathは166/ 170とってもギリギリ90%なので、一つのミスが痛手となります。対策を怠ってはいけません。

(英語力の低い一般的な日本人がアピールできるところって、数学しかないよなと僕は思っています)

▶︎ TOEFL iBTの成績証明

大学によって求めている点数はまちまちですが、ミシガン州立大学の僕が出願したコースは比較的に低く、85点ほどだったと記憶しています。以下が僕のスコアです。

Total 102/ 120 (R28, L26, S25, W23)

ライティング苦手なんですよね。だって大学で教えてくれないんだもん(言い訳です)。ともあれTOEFLについては、基準点を上回っていればそれでいいのかなと思います。

アメリカの経済学大学院の場合、TOEFLは100あればだいたいどこも大丈夫なイメージですが、イギリスのOxbridgeなどはより高いスコアを要求していると思います。
※ もちろん英語力が低ければ、入学してから苦労するでしょうから、(自戒の意味も込めて)それまでには上げておくべきです。

▶︎ Writing sample (任意)

修士の場合、Writing sampleは任意のところが多いです。僕は国際学会(AAEA)発表用に書いた研究論文があったので、アピールになればと思い提出しました。

僕の友人ですと卒論の内容を出している人もいましたが、英訳をするのは大変な作業です。

海外大学院進学を見据えているのなら、卒論を英語で書いてしまうのも手かもしれません。
(僕は逃げて日本語で書きましたが)

出願書類の詳細に関しては以上です!

このマニアックな記事を読んでくださっている方々の中には、それなりの本気度で海外大学院を考えている人もいるのではないでしょうか。この記事がそんな方の参考になれば、これほど嬉しいことはありません。

お付き合いいただきありがとうございました。

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