アメリカ農業経済学大学院への出願体験記③〜反省とアドバイス〜

今回がアメリカ農業経済学大学院シリーズの3回目(最終回)になります。

このシリーズは、

農業経済学大学院を目指すまでの経緯
出願に必要な書類について
(+番外編:出願書類の詳細
③出願準備と反省点

という流れで進めてきました。

今回の内容は、
(1)出願準備(スケジューリング)
(2)反省点とアドアイス
(3)さいごに
となります。

1)出願準備(スケジューリング)

実際、僕はスケジューリングに失敗しました。失敗例として見てくれればと思います。

ミシガン州立大学など主要な農業経済学大学院の締め切りは、その多くが年内だったので、本格的な準備は夏休みに入る頃から始めました(一般的な時期だと思います)。以下、出願準備の内容を時系列順に並べました。

8月上旬:TOEFLを受験

 それまでも留学などで受けていたこともあり、特に多くの時間を割くことはしませんでしたが、6月頃から対策を始めました。この受験で目標の100点オーバーを達成できました。

夏休み中:留学のための(給付型)奨学金の書類作りに勤む

 具体的には、船井情報科学振興財団中島記念国際交流財団経団連(産業リーダー育成)日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を受けました。結局、船井は書類通過・面接落ち、経団連と中島は書類落ち、JASSOは書類通過・面接合格(受給)となりました。
(JASSOの海外留学支援サイトで様々な民間奨学金の検索をすることができます)

10月上旬:GREを受験

 8月上旬にTOEFLを受けてから、GREの対策を始めました。基本的にはQuantitativeの対策だけしかしませんでした。成績はシリーズ2回目に書いた通りでした。

10月〜12月:日々の授業などに追われる

 4年生から大学院の授業をとっていたのですが、それに追われなかなか出願準備ができませんでした。本来であれば、この時期に推薦状のお願いやSOPの推敲などを行うべきです。

またこの時期には、12月下旬締め切りの卒業論文にも追われていおり、結局年内に出願することはできませんでした。

1月:期末テストと卒業研究に追われる

 1月中旬にある大学院の試験勉強(マクロ経済学と計量経済学)が忙しく、また卒業論文の差し替えなども行っていました。出願準備は手付かずのままでした。

ただ周りの海外大学院を目指す友人たちの中で、ちらほら合格者が出てきて、「テスト期間が終わったらやらないと」という思いは日に日に増していました。

1月下旬〜2月上旬:SOP作成・出願

 テストが終わると同時に、急いで先生に推薦状のお願いメールをしました。以前より、海外大学院に関する話は少なからずしていたこともあり、みなさん快く引き受けてくださいました。

僕としても急いで(大学受験の英作文レベルの)SOPを仕上げ、有料添削サービスで最低限の添削をし、2月1日に出願してしまいました。出願期限が過ぎているのだから、「より良いものを出すよりも、できるだけ早く出すこと」に集中しました。

それから10日ほど後に、合格通知をいただきました。

当たり前なのですが、よっぽどの事情がない限り、出願期間までにきちんと書類は揃えましょう。アメリカの多くの大学院は年明けから合格者の採択に入るので、ある程度合格者が決められた後に出願するというのは、自らの合格可能性を下げにいっているようなものだからです。

(2)反省点とアドバイス

正直、僕のアメリカ農業経済学大学院への出願は、成功だったとは言えないでしょう。スケジュール管理に失敗してしまったために、一校しか出願できなかったためです(合格したのがせめてもの救いでしたが)。

僕が強調しておきたいのは、スケジュール管理の難しさです。僕はスケジュール管理が得意な方ではないにしろ、海外大学院進学に対して当初からある程度のモチベーションを持っていました。にもかかわらず、このような結果になってしまった。

以下の三点がその原因と、それを踏まえてのみなさんへのアドバイスです。

①奨学金の出願書類に時間をかけ過ぎた

夏休みの多くの時間を、奨学金の出願書類作成に使ってしまいました。中には、出そうと思って準備していたが、間に合わなかったものもありました。

奨学金は確かに重要です、早めにとっておけば出願時のアピールポイントにもなります。しかし目標はあくまで出願・進学・学位取得であり、奨学金はその目標達成のための手段に過ぎません。

夏休みのうちに、志望校の決定とSOPの作成を始めておくことを強く勧めます(早い時期にSOPをかいておくと、自分のストーリーや考えをまとめておく機会にもなります)。

②出願以外のことに時間を使い過ぎた

生産的でかつ器用な方は大丈夫だと思います。しかし僕のように色々なことを同時にこなせない人間にとって、出願準備を一番行うべき時期(10-12月)に
 ・卒業研究
 ・大学院科目の勉強
 ・査読論文の訂正(査読で突き返され、修正版を書いていました)
を同時並行して行うというのは至難の技でした。僕の場合、出願準備よりもこれら三つを優先させてしまい、結果として出願準備は全く進みませんでした。

③出願自体にビビっていた

どうして優先順位を後にしてしまったかというと、小心者の僕は出願自体にビビっていたんですね。何かとてつもなくたくさんの作業をこなさなければいけないのではないかと。

1月末に出願準備をした時、実はすごい簡単に出願ができることに少し拍子抜けしました。

というのも、
・修士プログラムの場合、あまり詳細なSOPは求められないので、SOP自体にそこまで多くの時間は取られない
・TOEFLやGREはETSから勝手に送付される
(受験時に送付を依頼していない場合、20ドルの課金が必要です)
・成績証明書など諸々の書類は全てオンラインでアップロードできる
・推薦状は先生方に頼み、オンラインシステムで登録しておけば、あとは何もしなくてよい。先生方にメールが届き、作成した推薦状を各自でアップロードしてくれる
みたいな感じで、手間いらずなんです。

もっと早く知っていたら、色々な大学院にじゃんじゃん出していたのになあとか思いました(もっとも受験料はそれなりにするのですが)。

反省点とアドバイスはこんな感じです。僕を反面教師に、皆さんがうまい具合にスケジューリングできることを願っています。

(3)さいごに

ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いです。

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